なじんだシャツは見た目が気持ちいい。
シンプルなカジュアルシャツの原点、
といっても過言ではないシャツ。
イタリアのシャツがひと段落し、英国のシャツに行こうか。
100シャツでひと段落して、kolorでも紹介しようか。
とか思っていた矢先。
あ、彼女の紹介がまだだった。
mhh4.jpg
デザイナー、マーガレット・ハウエル女史。
MHLというセカンドラインもできた、イギリスのブランドのデザイナーである。
マーガレット・ハウエルは、メンズのシャツを70年代に発表した。
その際発表されたシャツのイメージソースは「着古されたビスポークシャツ」。
ノリがビシッと効いてカチッとして頑強な、いわゆる「英国的なシャツ」の真逆にあるもので、
当時画期的だったという。
そもそもシャツは、カットソーに使われるニット生地よりストレスが多い。
ハリがある生地を用いるのがふつうだからだ。
おまけに袖や襟は硬くなっている。
しかし、そんなシャツも使い古せば自分に馴染んでくる。
デニムと同じだ。
英国で言えば”still good”。
マーガレット・ハウエルはそんな馴染んだ感覚の心地よさを提供したかったのだろう。


シルエットはゆったりしているのだが、丈の長さや、襟のバランスがかなり絶妙。
縫製は丁寧だし、ガゼットとか細部も真面目な仕上げになっている。
そして何より、リネン混の気持ちいい生地。
着たくなる服なのは納得できる。
そして、このシャツ、モテる。
実証済。これ着ていたら女子高生にモテた。
何このパワーストーンも真っ青な販促。
たぶんマーガレットハウエルというよりは、白シャツの効果だったのだと思う。
(白シャツの効果についてはまた話したい)
個人的に謎なのは、MHLの人気。
マーガレットハウエルが高いのはわかるが、MHLの耐久性とか色はちょっと気になる。
古着屋でマーガレットハウエル買った方がMHL買うよりいいのでは、とか思う。