
ある日職場で言われた。
「意外と変わった服着てるよね」
ッッアアーーーだめかァァー!シャークスキンとはいえ要はウールだし工場はテーラードの背景持ってるところだろしタック入ってるからまあドレススラックスでしょという認知で多少は職場で攻めた服装もやってたけどそりゃそうだよな明らかにカーゴ!パンツ!って感じだもんなーカカカーカ・カーゴゴだもんなァー商談で出てきたら「あれ、将官ですか?もしかして社内規律が軍寄り?基本的に案件がデスマーチってこと?」みたいにコンプラな世の中でマイナスイメージになっちまうもんなァァーーー

TS茶、インターネットを知らない人からすると謎の名前。シャークスキンなんだけど。意味不明な名前には心を掴まれる。シャークスキンといやあ「鮫肌男と桃尻女」ってタイトルとあのメタクソスタイリッシュなオープニングを思い出すよ。古いか。あの映画もノッケからまあまあなスピードで心を掴まれるんだよ。浅野忠信の妖しさも良いんだけどカリカリのスパイスポテトみたいな映画全体の勢いが良い。


シャークスキンってソリッドな雰囲気なので好きではある。が、ドライな質感で艶がないものがメインだったので、こんなに艶があって、触り心地も硬すぎない厚みがあって、というものは初めて経験した。重みもありアウトラインが艶やかになるので存在感がある。美しい。

で、カーゴポケットだ。デカい。デカーゴ。 多分ポケットだけの話ではない。大きなポケットがそう錯覚させるのはあるが、履いて歩くと巨大な構造を操作している感覚がある。したがってタッパがある人に見える(気がする)。
実際は選んだ生地にもよるのだろうが、足捌きも綺麗。こういうのはヨウジとか履いてた人は意識するのだろうか。


ノータックやワンタック、ラブールパンツのときにはまた感じなかった、ボリュームのある生地がまとまりを添えて落ちる印象。クロスタックから放射線を描いて生地が落ちてくる設計によるところもあるのかもしれない。インタックはクリースラインを美しく見せ、アウトタックは腰にかけて広がりがありカジュアルになって重心が下がる、とかなんとか言うがどうなのだろう。ちなみにクリースラインを入れる想定のようだが、これに関しては地の目拾ってプレスするのが無理なので適当に履いている。



カーゴポケットはマチがあるものの、谷折りとでもいうか、フラットになるような構造。実際、これモノを入れて使っていいのだろうか。普通はダメだろうけど実用の美を取るTSさんだしわからん、どうなの…と思ったがボタンが付いているので入れられる想定とわかる。また、表からフラップのボタンが見えないようになっている。私にはカーゴポケットのボタンは足に打ち込まれたネジのように見える。ロックマンさながらの雰囲気。ところがこのパンツは、フラップの下にちゃんとボタンが隠れる仕様で、且つ使いづらい比翼でない。個人的にこのパンツで一番考慮を感じられた所だった。


ふとバックポケットの仕様をラブールと見比べていて思ったのだが、ユーザーの意見を聞いたりしてアップデートしているのだろうか。だとしたらどこかで今までのモデルがマイナーバージョンアップしたりするのかな。期待。
ところで、このカーゴ、ワイドパンツ枠でとらえられることが多いのだがその優美な見え方から周囲の人からの評価が高い。カーゴのボタンなどに見られる細かな配慮の積み重ねや、流れるようなパターンの見事さに支えられたものだろう。それにやっぱり良い生地を広い面積でいいパターンに乗せる、というのは見栄の成功方程式。積極的に良い生地を使っていくべきと思う。

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