今回はeelの色つながりでグレーシャツ。
ブームだったのである。グレーシャツがではなくアタッチメントである。
クマガイカズユキのアタッチメントは当初、代官山と恵比寿の間にあり、
atoとか中目黒のrip van winkleが好きだった俺は、自然ともうちょっとシンプルなアタッチメントに流れたのである。

rip van winkleは好きだったがひょろい自分にはぜんっぜん似合わないと当初は思った。
しかしアタッチメントはそんな俺にも優しい手を伸ばしてくれた。
そうして文字通り愛着が湧いた俺はwjkとかそっちの方へ傾倒しはじめたのである。
きっつい。
スキニーがただのストレートと化す自分の体型でさえ味わえるキツキツ感。
そんなこんなで、Boaよろしくタイトなシャツにねじこむ毎日を味わえたのである。
atoは着ていたので既に戦うBodyではあったのだが。
2本ステッチが多く、丈夫である。

それ以外はシンプルな作りで、ステッチ幅も狭い。

袖先も狭い。ねじこむ隙間もない。
しかも袖の第二ボタンが比翼。つけ辛っ。

で、バチスト生地なのだが、「高番手の平織り」としか説明を受けなかったので調べた。
どうもリネンをルーツとするフランス発祥の織方らしい。
仏発祥っつうんでフレンチワークにあるタイプライタークロスのようなものかと思っていたのだが、あれよりコシがあるし、ドレープ感が出、鈍い光沢がある。

にしてもアームホールがタイト過ぎて、腕を曲げると血が止まる。
大学生の頃はタイトさで味わえる肉体と外界の境界線という快楽!とか鷲田清一を曲解して喜ぶ気持ち悪い人間だったが、
今やただのしんどい服なので着ていない。
この手のアタッチメントとかは、SHELLACとかとブランド的に近く、下手するとガイアにささやかれるので危険なのだ。
大学時代にparanoidとshellacとFAUSTのみという、服装だけで言えばメンズナックルを献本されかねない状態で授業を受けていた俺は何か間違えていたのだ。
しかし、この辺りのブランドは微妙な線引きがあるのだ。
ヴィリディアンやらユリウスほどデザイン志向ではなく、リップヴァンウィンクルやwjk系ほどセクシーでもなく、シェラックやパラノイドほどロックロックしてない。
ファクトタムほどカジュアルでもなく、アルチザン系ほど高くない。アタッチメントは微妙且つ賢い立ち位置だったんだと思う。
音楽で言うとExprosion in the skyみたいなところか?