そういえばピアノの更新をしていなかったなあ、と。
今月、ドイツのピアニスト、Lubomyr Melnykのライブに(例のごとく)一人で行く。
それだけでも楽しみなのだけれど、
見に行きたい人が一人いたなぁと思い出した。

ブラジルのピアニスト、アンドレ・メマーリである。
PIANO ERA 2013でも来日したピアニスト(初日は見に行けなかった)。
キース・ジャレットが好きな自分としてはこういった激情系のピアニストは垂涎。
この曲はアルバム「Piano e Voz」というもののラストソングで、
アルバム自体はメマーリのピアノとナ・オゼチというシンガーの歌で成り立っている。
アンドレ・メマーリはなぜか(本当にわからないが)ブラジルのピアノっぽい、
暖色系のノリの中に、欧州のジャズの苦味みたいなものが感じ取れる。
それが絶妙にバランスが良く、独特で、たぶんこういうピアニストは唯一無二だと思っている。
その暖色系のノリに上手くブラジリアンな豊満なボイスが乗り、
グスタフセンみたいなインテリっぽい繊細な所に、艶やかさを抑えたグレースが乗る。
ある意味不思議なアルバム(曲)だが、こういうお国柄を越えた属性が、
今の音楽を先導していくものなのかもしれないと思っている。
そういうわけで、いやまあ去年来日したのはわかってるんだけど、
もう一回来年あたり・・・どうすかね?