前回に引き続き今回もシャツの講座について。
3日間、計18時間の講座が終了し、シャツが完成した。
そのシャツはまた後日くわしく紹介する(ただの恥さらしです)。
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地味に問い合わせが多かったので、講座の紹介をしておこう。

文化服装学院の生涯学習の一講座である「男のカジュアルシャツ」である。

渡井 邦重氏という講師の方。

シャツ自体は本(無印のキャリアを持つデザイナーRYUICHIRO SHIMAZAKIの書いている本)とミシンと素材があれば作ることは出来る。
しかし、文化服装学院の豊富な設備・資料を利用できるというのは大きい利点なのではないだろうか。
価格は2万円程で、その他会員の入会料がかかるが、その分貴重な資料などが見放題になるのでお得だとは思っている。
・・・なぜ宣伝になっているのだろう。
講座の流れを簡単に紹介。
[初日]
生地を購買部に買いに行き(私は持ち込んだ)、S、M、Lから選んで自動裁断機で裁断。
裁断後にパーツごとにベルトコンベア付きの自動熱着機みたいなもので芯を貼る。
午後からは、ミシンでヨーク・背身頃、前身頃とポケットを縫う。
[二日目]
前身頃と後身頃を縫い、その後はひたすら襟を縫う。襟付が最も難しいとされていたが、最も面白かった。
袖の剣ボロなどを縫い付けて終了。
短冊と呼んでいたのだが正式名称はそうなのだろうか?
[三日目]
要所要所をロックミシンでかがる。
カフスを縫い付けて、袖と脇を一気に縫う。
ボタン付けとボタンホール縫いをして完成。
至る所で様々な機械を使ったが、本当に設備が豊富である。
この最後のJUKIのミシンは玉縁ポケット縫いミシンで、実際にやってもらったが、見事に縫い上げる工程は美しかった。
まさかそんなものがあるとは思いもしなかった。

 

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最後に使ったのはこの辺りで、釦の自動縫い付け機とボタンホール自動かがり機である。
いずれも全自動で行われ、これ以上ないくらい精緻な動きで即座に済む。
手縫いが如何に非効率かと言われれば、比べるべくもない。

 

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教室内には至る所に見本らしきものがあり、工場内のデザイナーが開発をすすめる区域とはまた違った雰囲気である。
そこには教室らしい、規律を感じる。
技術の発達、それも修練においては、規律と集中と忍耐がかかせないものである、という心理学者の言葉を思い出しながらミシンを踏む。

 

さて、肝心の出来上がったシャツだが・・・

 

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また次回。
「ふだんあんなに辛辣に人のシャツをボロクソに言ってるくせにこんなもんしか作れねーのか」
というご意見に関しては前もってお詫び申し上げます、申し訳ございません。