クソみたいな年末だし俗なベストシリーズでもやるか。
シャツやら、服やら、食べ歩きやら、お酒。
色々と多趣味にやっているものの、続く趣味は音楽。
元々バンドをやったりトラックを作ったりしていたので、
最も長い趣味とも言えそう。
いい加減楽器も捨てなければなりやせん。
というわけで、今年のピアノ音楽は個人的に何が響いたか。
普通の音楽だとどこでもランキングやってるので、ピアノ。
それもピアノ+ボーカル系に限る。
適当に垂れ流していきやす。
ベスト3
アルバム:Tales Of Cyparis
アーティスト:Gregory Privat


あっちゃーその辺のカフェでかかりそうなおしゃれなジャズやんかー。
ドライブでジャズを流す男を信用するな。」ってアイスピックで刺突されそうよねー。
実は去年のアルバムだけれど、ここ最近無かったジャケ買い。
でもいいんだ、歌モノの「Precious Song」と「Four Chords」、それとこのジャケだけで。
プレー山の伝説の火砕流事件を題材にしているのも胸キュン。
ベスト2
アルバム:Whelm
アーティスト:Douglas Dare


おい、「ジェイムスブレイクかよ」って言ったそこのお前。
James Blakeと違う点は、顔が理系のオタク少年っぽい所だ。
要するに多分こいつモテないぞ。
そこがキモだ。
ベスト1
アルバム:Ruins
アーティスト:Grouper


捉え方①。
私は「パーソナルなクリエイティブ」が今後は価値を持つと考えておりすなわちピーピング野郎の野次馬根性が社会に欲望としてあると断定するわけではないものの確かに他人の人生を見たい、体験してみたいという欲はあるはずで、それは映画が存在する一つの要因にもなりうると考えるわけでしたがってこれは個人の記録映画の一つのようなものである。
捉え方②。
要約すれば、「空気感の音楽」。
①のように捉えられる事を踏まえた上で、どこまでがやりすぎでない「パーソナル感」なのかを踏まえ、
最も録音音楽として表現が難しい「空気感」をキャリアとして持つ揮発系ノイズ・ドローン・エレクトロニカの音づくりの中で可能な最大限のレベルで人々が求める所へ落とし込んだ、もうフェルマーの最終定理張りに計算しまくった作品。
どっちでもいいけれど、とにかく「この手のフォロアーが大量発生するだろう」という作品。
「~以降」という標を作るようなエポックメイキングな一枚だと思う。
さて、結局暗い曲ばっかりで不安になったね!
ボーカル無しのピアノに限るともっと濃くて、
Robert Glasperに最近ドはまりなものの(Black Radioはvol.1だろ)、
そのヘビローテーションをブッ飛ばすレベルでファブリツィオ・パテルリーニの新譜とか
Aphex TwinのCyroの最後の曲なんかをエンドレスリピートで三半規管へオーバードーズしてるよ!
「ECMが好きな奴は常に地縛霊を左肩に乗せたような頬のこけ方をしている」というフォーミュラに
ドンズバでハマって心療内科のBGMが耳から離れないデパスな生活を地で行く人だね!
とは言うものの普通に社会人なので最近よく聴くのはこれだったりする。

ふだん悲しい曲をやる女の人がコマーシャルな歌をやる時の「アザッス的なげやり感」、サイコー。