知識は過去、思考は未来。記録は糧となる。
さてベストバイ。書いたからといって、その後の年もずっとそれが「ベストバイたる買い物だったか」というとあやしい。昨年私はウエストンのサイドゴアブーツを書いたが、痛みで履く回数が増えずに馴染まず、結果としてベストバイとは言えないのでは、と考えている。
なので今の時点でのベストバイ。
1.NEC LaVie Hybrid ZERO
モバイルパソコンである。
購入したのは昨年の暮れ、会社で必要になり購入した。
モバイルはレッツノートや昨年のASUSなどを使ってそれらを経てのこちらに至っている。毎回買うたびに数週間のWEB・店頭調査をかけて比較して買うもんなのでもうこれ以上は無いと思っている。文句をつけるところはCtrlの位置くらい。
なぜここにファンクションが。というくらい。
他は文句が無い。SSDらしい立ち上がり・動作の速さ、顧客にディスプレイを見せる時のスムーズさ・見やすさ、圧倒的な軽さと適度な剛性、タッチディスプレイの手軽さ、静かでタッチが気持ちいいキーボードなど。
オフィスソフトはもちろん、簡単なAdobe関連のクリエイティブの作成もこれで片づけている。データはクラウドに置いてシンクライアント化。
価格が昨年とほぼ変わっておらず、支持の高さを裏付けている。
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鞄に裸で突っ込んでさんざん振り回してきたけど、元気で黙々と働いてくれる。優秀。ASUSは途中で「ああもうダメっすー」みたいな謎の電源落ちとか、公式に認める厄介な不治の病があったりと我慢を求められたが、Lavie使ってると空も飛べるはずと思えるぐらい快適。
それにしてもこれをトップに持ってくるぐらい今年はよく働いた…。
2.Dust to DigitalのCD
アメリカはアトランタに、Dust to Digitalというレーベルがある。そのレーベルから三つ。左がアフリカのルーツミュージック、奥がスティーブローダン監修のブルースやフォークロア集、手前がポール・ボウルズのヤバい頃のモロッコミュージックだ。
99年創立の若いレーベル。戦前や戦中のSPレコードやテープ音楽をデジタルリマスタリングするという形でいくつもの「ルーツとなる音楽」を販売している。
演奏はどれもシンプル極まりない。いきなり情熱的なコーランの真実の章の独唱から始まったり、温かみのあるフォークをどっかのおっさんが弾いているものだったり(上手い)する。ミュージックオブモロッコなどはアンビエントに近く、流しっぱなしにすると良い。何がって言われると困るんだが、遠く静かな所から交差点の人々を見ているような、祭囃子の終わり頃を遠くから聞いているような、不思議な感覚がある。歴史的価値とかは興味がないが、このミュージックオブモロッコを聴くと私は落ち着く。
それと、どれも内容がボリューミー。CDは2枚~4枚組くらいで、当時の写真や書籍と一緒になって膨大な資料と化している。英文や現地の言葉なのであまり読めていないが。しかもポール・ボウルズのミュージックオブモロッコなんかは装丁が可愛い上に布や革などのファブリックの質が良く、重厚感すらある。さすがモロッコ、テキスタイル強すぎる。ちなみにボウルズの作はシェルタリング・スカイすら読んでない。いくつか読んだ短編は陰惨だが面白かった覚えがある程度。
ちなみに限定生産なのか、基本的に在庫が僅少。
このDust to Digital、「Goodbye,Babylon」というレーベル初リリースのゴスペルとかカントリーが入った作品があるのだが、凝った木箱に綿と一緒にCDを入れているという謎の仕様。高いのだが聴いてみたい。
3.orbitkey
ただのキーホルダーである。
キーホルダーにしていたカラビナの金具が金属疲労で折れたため、買い替えた。これがまた、ポケットや鞄で鍵が裏地を傷つけることがなくなり、チャラチャラと音がすることもなくなり、鍵を出すときもスーッと気持ちよく出せるので思いのほか気に入っている。
中に十徳系のツールやUSBなどを仕込むこともできるのだが、今の所何もつけるつもりはない。革やキャンバスもあったのだけど、ステッチや裏地が目障りだし防水性・耐久性等も優れるということでシリコンにした。
事足りている。
今年は大した買い物も無かったな・・・と思ってたけど、そうだ、デカいものを一つ妻からもらっていた。
これは楽しいです。IoT水耕栽培。
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