服を全て捨てたい気持ちが顕在化した。クローゼットごと爆破したい。危険なのでとりあえず逃避して投稿画面を開いた。今から何を書こうとしているのかわからない。気分で書き始める。とりあえずシャツの写真を載せとこう。

みんなだいすきi am dork

雑なスタートを切った。文章が書きたい、というわけではなく、勢いで何か書き始めてクローゼット爆破欲を乗り切る。勢いが大事。だって今スペースとかって勢いでやってんでしょあれ。じゃあブログだってそういうのでいいでしょう。

メタクソに良い生地なんだよね、これ
わざと柄をずらすのはわかる

「最近、なんか買った?」服好きの間で会うと大概こんな話になる。イヤホンだとか自転車だとか家電だとかを「買った」というときは、必ず、服ではないことをエクスキューズとして加える。だが最近何も買ってない。っていうか買う暇も着る暇もない。

こいつが良いのかはまだわからない

無い!!!!というゆらゆら帝国の名曲があるが、その勢いで言える。正直、今流行ってる服はだいたい「はいこういう感じね~」と思ってしまうので感動がない。先日世界最高のとある生地を使ってビスポークで作ったりしたけども、あんまりこう「オッ」という感じがない。加齢。加齢だよこれは。ファッションEDだよ。以前も経験したけど、こういう時ってだいたい訳の分からないものに手を出しがちなんだよな。ここだけの話、藤原ヒロシが毎期買ってたルイヴィトンのマウンテンパーカーを買おうと思って試着していつ着るのかと現実的な考えに支配されてやめてしまった。加齢だよこれは。加齢なら加齢らしく、とエスタブなおっさんを目指してそれらしきものを入手したが、マジでぜんぜん着ない。そんなおっさんにもなり切れない。

思ったようなおっさんになれなかったやつ
素敵なおっさん劇場

だからやっぱり病人らしく、変なもん作ってしまうのよ。いやコンセプトはちゃんとあるんだけどね、普通そんな組み合わせはしないだろというチャレンジをしてしまい、結局いき過ぎてやり過ぎて、それ故に期待が大きすぎて、ああまた最高の服など存在しない、と思って着ないわけです。

高級な素材を集めて資本で勝負しても、ちょっとでも理想と違うとアンタなんかいらないとメンがヘラる

もう業ですよ業。いつまでこんなこと続けるんだよ、子持ちのやることじゃないだろ。そう思いながら今日もわけのわからない布を買う訳ですよね。なんで?なんで布買ってるの?ってなるでしょ、お前は服好きじゃないのかと。え?この前買ったのドイツ製の天然繊維芯材だけどなにに使うの?あれ?ハンドメイドの陶器副資材って品名書いてあるけどこの荷物なに?服は?ねえ服は?本当に服好きなのか?

いい黒シャツって何
流行りのユーロビンテージ、ボタンが美しい

木の芽時って言ってね、春はこうやって不安定になるわけですね。それこそゆらゆら帝国に言わせれば、男は不安定。完成する前に壊したくてしょうがないような奴らばかり!完成する前に壊さなくちゃ気がすまないような奴らばかり!これはパーティーじゃない!

というわけで今日取り上げた子たちはみんなメルカリで配ります。ホットクック以外。