革靴の話をしたことがある人にはたまに話すんだけど、ジョンロブが苦手で。ウエストンはたくさん持ってるし、エドワードグリーンもクロケットもガジアーノも履いていたことがある。だけどジョンロブだけ、まぶしくて触れられない。わからない。


ジョンロブの歴史を端的に書くと、ロンドンで創業、パリに支店を別会社で作って、エルメスがその別会社を買い、ロンドンはビスポーク専業で放置、エルメスは別会社の名称使って稼ぐぜ!はいグローバル化!はいネットSNS時代で拡販!実質同じ名前のロンドンのビスポークなんて名も無きブランド!はいロンドンロブ怒る!エルメスのジョンロブに訴訟!という事で、今は2社間はそんな関係良くなさそう。


いやそりゃ革はいいよ革は。だってエルメスがタンナーの良い革を8割持ってくって言うし、そら供給元がしっかりしてるなら革質は向かう所敵なしでしょ。でもさ、革靴の「革質が良い」って何なんだよ。衣料は肌が触れるから触って気持ちいい。それはわかる。革靴って何?革質がモチモチしてる…って、だから何?触れたくなるモチモチ感だったとして人の革靴は触らないでしょ?よく靴を車に例える人がいるけど、車でも触らないじゃん。なんなん。見た目はそりゃ良いんだけどさ…。普通の人にそんなのわかるか?


革質どうこうは置いておいて、ジョンロブへの先入観は私個人の経験にある。お金持ちの友人のお父さんが履いてたケースに何回か遭遇してきたのだ。オーセンティックなというか、こう、まあ地主様とか大企業の役員とかね。でまたその友人自体も全部私立に通って習い事週5でした~パパにAudi買ってもらっちった~ラグいマンション一部屋もらっちゃった~とかね。毎年ハワイに旅行してる、この前はニースにちょっと家族でお出かけしてきた、船を持っててね、っていう。私は下町で地元最高!っつって水や闇を売って暮らす連中と寝食共にしてきた不可触民なので、そんなまばゆいバラモンの袈裟には近づいちゃいかんのよ。だから買わないで来たんだけどね。

数あるローファーの中で、このアシュレイはやたらスーツに合う。靴を流し見してた時、セミスクエアでシュッとしてるローファー自体多くないのに、この靴は甲・ソールの薄さスリムさ・そのフラットな印象を支えるステッチと、種々の要素でスーツに最も合うローファーだと思っていた。思っていたらアローズの鴨志田さんもそう思っており3足持っているとか。だよね~と思って友人(ボンボン)に連れていかれたとある場所で買ったわけです。


なおいつも通り、足には合わない。日本の最近の配慮した靴(RENDOとか)を経験してしまうと、フィットに関しては基本外国の靴は合わないと感じる。たまにウエストンの300のようなシンデレるものが現れたりするが、基本的に期待していない。しょうがない。まあでも最近スニーカーに移行しつつあり革靴黒しか履かなくなってきたため、履く機会が激減しているし、やはり貴族的な生活に縁がないという事なのだろう。眺める分にはとても良い靴だと思うのだけど、私には革靴を眺めるよりも服を触ってる方が向いている気がする。

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