トランクショーに出して売れていったシャツ。

ラルフローレンの最もラグジュアリーなライン、パープルレーベルのデザイナー(レディスだけども)だったジュリアン・ディヴィッド。彼のシグネチャーである。

まあシャツというかCPOジャケットなのだけど。

 

両フラップだし、フランネルウールだし、格子柄だし、アウターで着る前提で襟はショートポイントになっているし、という事でCPOジャケットだと思う。だけども一方で心地よい柔らかいウールであること、格子柄といっても赤・黄・青・緑を掛け合わせたユニークな柄であること、裏地がブルーであることなど、ジュリアンらしいユーモアに満ちたストリートアイテムになっている。

ジュリアンデイヴィッドはトゥモローランドに出てきた当初、個人的には斬新に感じた。実際アウトレットで何着か買っている。当時は包丁柄のセーターとかあってこりゃ面白いじゃん、という印象だったがセールやアウトレットに残っていたので奮っていなかったように思える。

生地が出来た段階でビンテージ加工やウォッシュ加工を強めにかけて、こなれた古着感を出しつつ、モダンなパターンやグラフィックでストリートっぽくする。なのに、生地選びのせいかセンスのせいか、高級感が失われずにじみ出る。ラグいのにストリート感が強く、大人が着てもそのままラグみが失われないという感じが新鮮だった。

 

CPOジャケットは何度か柄や素材を変えてリリースしていた。古着ではメジャーなアイテムなのでストリートでは定番アイテムだろう。

今ではブランドがどうなっているのか、やっているのかすら知らないが、このブランドの何が自分にヒットしたんだろう。未だにわからないので多分タグなのでは?とか思っている。やたら良い生地を使っていた印象もあるので、やっぱ生地なのかなぁとも思うけど。

 

そういえば高校生の頃、シカゴでCPOジャケットを買ってはライターでところどころ焼いていた記憶がある。

ガシガシ洗って焼いて着てくださいませ。