鎌倉シャツの400番手4子糸の生地のシャツ。
の、パターンオーダー。
 
 
2018年2月、鎌倉シャツから400番手の生地を使ったシャツがリリースされた。既製品では約19,000円。
紡績は兵庫のユニチカ。原綿は南インドの超長綿、SUVIN GOLDである。SUVIN GOLDの特性はこちらの分布図の通り。比較しても繊維長がかなり長い。また、この400番手の生地はユニチカで一日15mしか織れないらしい。
鎌倉の300番手は中国の新疆綿。今回は突然クールジャパン感が少し漂うMADE IN JAPAN売りできたので、なんやろと思っていたらどうも経産省のアウトバウンドへの補助金をベースに研究開発・設備投資を行ったらしい。経産省の情報開示項目では平成27年度に国から10百万の補助金が出ている。どうでもいいけどサルバムがピッティ行くのに10百万もらってたなと思ったら上限から1円減らした9,999,999円でなぜ、となった。
 
さて、マニアックな事はこの辺にして。
 
 
 
現在も使っている300番手のシャツはパターンオーダーだったので、今回もパターンオーダーを、と問い合わせたら「ちと生産が不安なので秋まで待って」と言われ、待っていたら突如「限定で始めます!」とサイトが更新されていた。
22,000円で1人2枚まで。完売。
 
 
300番手当時は選べなかった仕様として、裏前立てが可能に。
 
 
 
裏返し。
要所要所は相変わらず綺麗な仕上げだ。
 
 
さて、単品で見ていてもわからないので比較してみよう。特に鎌倉シャツの300番手と。
 
 
色が違う上に、300番手はもう大分着ているので厳密な比較はできないけれど。
 
 
 
上が400、下が300。ドレープを作ってみて思うのはどちらも同程度に光沢感、ヌメり、柔らかさがあることだ。
 
 
生地はどちらもツイル。これ逆方向になってるけど。
僅かに400番手の方がツイルの幅が小さいのがわかるだろうか。これが300番手との差なのだろう。
 
では着心地はどう違うか?
私はどちらのシャツも素肌に着ているが、正直言ってわからない。光沢というか艶は400番手の方が出ている気がするが、色の違いかもしれない。
 
200番手と400番手を比べたらわかりやすいのかもしれないが、素肌に着ている自分ですら、違いがわからない。並べて両手で触ってみても、400番手の方が少し目が細かいかな、程度。気のせいレベルだ。
 
 
これ、海外に売れるのだろうか。鎌倉シャツはユニチカとはノンアイロン生地「パルパープレミアム」のシャツとか作ってるけど、こっちは補助金もらう前から既にユニチカにあったんじゃないかなっていうかいやあの違うんですよ補助金についてピーピー言っているつもりではなくですね鎌倉シャツさんすごい好きなんでぜんぜんそんな責めるとかないんですけどあの海外に売りだしてく時に日本人て技術技術しちゃって売り方がアレで何回もコケてるとか言われてるじゃないすかそんな中技術ダァーッみたいな右ストレートフルスイング商品をゴリっと開発しちゃってるからいいのかなってもっとこうストーリー販売とかやってるどこかさんみたいなホラゴホホホッ
 
もっと海外で売れるといいな、と思いながら今日も鎌倉シャツ着ます。