六日のあいだは仕事をしなさい。七日目は全き休みの安息日で、主のために聖である。すべて安息日に仕事をする者は必ず殺されるであろう。

出エジプト記 31:15
着丈がコンパクトなのでドレスにはなり得ない

ジルサンダーは”7 DAYS SHIRTS COLLECTION”という15万位するシャツを曜日替わりで着られるように7種出している。1週間分のシャツを買うと100万円以上する素晴らしいコンセプトだ。昨年、ブルーストライプのシリーズが出た。ジルサンダーのシャツなんてなんぼあってもいいものですけど、庶民には到底現実感のない価格ですね。

私には私の1週間のストライプシャツがある。だからそれを書く。あらかじめ言っておきますけど週の後半になったら息切れして内容がスカスカになると思います。

というわけで日曜日。マーガレット・ハウエルのフェイバリットシャツ。

無造作に洗い晒しで開く、すると雰囲気がいい

以前書いたので特に解説はしない。マーガレット・ハウエルと言えば紳士のシャツ。メンズのシャツ、ではなく紳士のシャツだ。イギリス出自というのもあるが、ブランドのきっかけたる「ビスポークの良質なアンティークのシャツをラフに着る美しさ」が、紳士の振る舞いを表すものでもある。どっちかというと洒落た女性が目に浮かばなくもないが。

その昔からマガハは良い生地を使ってシャツを作っている。最近は知らないが、昔はタグもつけずにさらっとDavid&John Andersonの生地を使っていたりして、このストライプのシャツもやたら肌ざわりや見た目が良い。どこの生地なんだろうか。

広めのタイスペースと襟ぐり、ここに特徴がある
襟が少しハネる感じが良質な生地と合わさると垢抜けた感じに

日曜日に着るシャツ。翌日からの仕事を想えば、洗い晒し、それも前をがばりと開けて袖を無造作にめくって適当に着たい。でも気持ちのいい陽光にあたっても、翌日の仕事の匂いが時折到来する。働き過ぎてはいけない、と思いつつも、考えてしまう事を留められず、罪深い人間なんだな、と今日もシャツ生地を撫でながら悔いる。

でも気のせいかもしれないけど良い生地のシャツを着て日曜日を過ごすと、20時ごろの「翌日は仕事かぁ」の落ち込みがソフトになる気がする。

ブルーストライプをラフに着てデニムとゴルフを合わせるとなんかこう、いけ好かないよね