最近1週間が早くてね、油断するとすぐに1週間が経っちまう。加齢ってもんは怖いねェ。

一方でよ、加齢っていうのを感じた生活の中でよ、ちょくちょくアットリーニのスーツを着ることがあるんだわな。俺が持ってんのは冬モノなんだけどよ、ちょっとこうかしこまらねェといかん時があるわけよ。こう、厳めしい飾りつけのせいで心が手狭に感じる応接室とかで、バーッと広がったジュータンの上をヌシ…ヌシ…ってストレートチップでやうやうしく歩いて、やたらと低くて座面がデケェソファに転がってね。こう、偉ぇお取引先さんが「デケェシノギだな…」ってホクホク顔で持ってきたゴテイアンって奴を、「おめえよお」ってレンデンバッハの革底でいやらしく踏みにじる時とかねェ。

こうやっぱイアツしたい時はよ、肩なんだよな。肩。なで肩で、芯抜いて、みたいにやってっとな、「おうコイツ仕事してねえんじゃねえか」みたいに舐められる事もあるわけよ。実際イタリア人の仕事なんてエスプレッソひっくり返してスケのケツ追っかけて、めっちゃ喋りまくる感じと並行してるもんだからさ、ルパンよルパン。それよかムッツリしたツラぶら下げて、肩をモリッとさせて、聖堂のごとく立ち、動かざること山のごとし、の方がこう、スキが無ぇように見えんだわな。実際スキだらけだったとしても。そんでもって例えば若ェ連中に「シャツやめたんすか?」とか言われたら突然ドスの効いた声で「余計なこと言ってんじゃねぇバカヤロー」とか叫んだりすりゃもうピカ一よ。ファッキンジャップくらい分かるよバカヤロー。

でよ、イギリスの服ってェのはやっぱぁアレだな、重てェ。鎧とかって言うしよ。パワースーツじゃねえか。英国風ってえとよ、ちっとベテクで作るってぇのも恥ずかしいし、したらトゥモローランドによくお参りにいく身としてはフミヤヒラノなんて丁度いいってわけよ。よく丸の内の書斎みたいな部屋にカルーゾに紛れてひどいセールプライスで転がされるの見てたわけだしよ。あらぁエスタブねぇ休日は美術館に観劇にオーヴォンヴュータンかしら、っていうアットリーニと違ってよ、やっぱちょっとキザな感じがするんだよな。中国のヤクザの鉄砲玉が親分からもらって晴れ着(散り際)に着てそうっていうか。この感じのおかげでグイグイ刺せるワケよ。


でも難しいもんなんだよな、もともと俺ぁ、「ヤク中の兵長」「とてもカタギには見えない眼光」「歩き方がアサシンクリード」とかヒデェ事しょっちゅう言われてっくらいよ、人相が悪ぃらしいんだよ。うるせぇなぁ、こちとらクセになってんだよ音殺して歩くの。そんなもんだからブリティッシュで行くとよ、怖ぇみたいなんだよな。おおなんかスタンド連れてきたぞあの仏頂面、みたいに。談笑してる会議室に入室すると水を打ったようになったり、わざわざ部下をプロキシとして使って連絡してきたり。舐められてもいけねェけど、怖がらせすぎてもいけねェんだ、バランスがよ、難しいもんなんだよ。そうなっとよ、やっぱアメリカンとか柔らかくて大ざっぱなやつで、あーでもなんかなァ、今のあの国のスタイルをってのが癪に障んなァとか思ったりするわけよ。あ。でも今季フミヤヒラノがアメトラやったブレザーがBeamsに15万位で並んでたなぁ、とかよ。

いろいろ悩んだ挙句によ、ああやっぱどの国っぽくもねェもんがいいな、とかなっちまうんだよな。はー、ワケわかんねえよ。くわばらくわばら。ピオンボピオンボ。
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