まさかジョンロブを手にするとは思っていなかった。

 

今まで、靴ベラはよくわからないメタルなものを使っていた。

 

今見るとなんでこんなのにしたんだろう。たぶん安かったからだろうけど。

メタル製で困るのは重さ。倒すたびにうるさいので、割れたりするリスクはあるものの、木とか水牛がベターなのかと思っていた。そこでレオナルドのものにしようと思った。

 

 

が、いまいちデザインが最後まで納得できなかった。

土台だけシルバーのままなのは何故だ。それに背丈があるものは圧迫感が出るので、玄関が狭く感じる。

そこで最後に選びそうになったのがKotori。

 

小型で圧迫感はない・・・が独特すぎる。というか淵に引っ掛けてあって邪魔じゃないのだろうか。

と、悩んでいるうちに妻からプレゼントとしていただいたのがジョンロブのシューホーンである。

 

いわゆる”携帯靴ベラ”。靴ベラは以前携帯していたが、靴を脱ぐ機会が多いわけではないので携帯しなくなり、結局人に譲ってしまった。

そもそも、携帯靴ベラを家で使っても問題はない。収納してしまえるので場所を取らないし、靴を脱ぐ可能性がある日は持っていけばいいのだし、なんだ、これで良かったんじゃないか。というかこれだ。と思った。光回線じゃなくてWimaxで良いじゃん、という話。

 

水牛の感触はほんのり冷たく、カーフのレザー部分はすべすべしている。エキゾチックレザーのものが二倍の価格であるようだが、それだったら自分の場合恥ずかしくて使えないだろうと思う。本当にこっちを選んでくれて良かった、と思っている。

表側が白なので、たたんでおいておくとそのフォルムも相まって羽根、もしくはアヒルの嘴の上部分に見えて、ちょっとかわいい。

 

裏側はザラッと黒が走っており、折りたたんだカーフ部分とマッチしている。水牛の斑模様も良いが、天然素材の僅かな色の混濁の具合は無地に近いほうが個人的には好きで気に入っている。

それにしてもジョンロブは一生持たないだろうと思っていたので、全く意外な邂逅だった。とりあえず靴だけは履かないようにしよう。