「ランプ・ベルジェ」というアロマランプを親からもらった。

フランスで作られている、アロマランプである。

特許を取得した芯を使い、消臭・抗菌・芳香作用があるとのこと。

家ではこれを焚いて虫除けに使っており、夏場は時折ユーカリの香りが広がっている。

 

多孔性セラミックを用いた芯に火をつけ、しばらく燃やしたあとに吹き消す。

その後、芯の燃焼を続くため、40分ほど行き渡らせてキャップをする。

空気清浄効果が云々、などは科学的な裏付けを把握していないのでよくわからない(とりわけ消臭については同時に芳香も出るのでわからない)。

が、電動式のものと違って静かでコードレス。

リードディフューザーとは違いON/OFFができる点が気に入っている。

 

 

バカラやルネ・ラリックなどがボトルをデザインしてきたそうだ。

リモージュ磁器でも多数出しているらしい。

この紫苑というモデルは梅に鶯のような柄で、家の中でここだけエキゾチックにされる。

 

これが国際特許を取っているセラミック芯らしい。

実はこのランプ・ベルジェ、代理店の手法の関係でアジアでは店頭販売がされておらず会員制の販売としていたようで、その販売方法からネットワークビジネスの一種とみられていた過去があるらしい。

今はオンラインでも売っているようなのでどうかはわからない。

 

昔、会社で働いていた派遣社員さんから聞いた話だ。

ある冬の寒い夜、会社から帰宅する途上で住宅が燃えており、近づいてみたら自分の家だったそうだ。それはもう見事にごうごうと燃え黒煙が立ち上っており、ちょうど消防車が駆け付ける頃だったという。けが人は出なかったそうだが、燃え盛る自分の家を見た最初の印象は「心が落ち着いた」ことだったらしい。

家が燃えるなど不幸の極みでしかない。が、空気が綺麗な田舎に住まう彼は、冬の透明な空気と、星がきらめく夜空と、燃え盛る大きな炎をたいへん美しいと思ったらしい。

 

ランプ・ベルジェの火は小さい。が、安心は小さなもので充分だ。