pegasoというFRAYの別ラインのシャツブランドについて。

往々にして「FRAYのUSA販売バージョン」と認識されている気がする。

アメリカと日本でしか買えない、とかいう噂は間違っている。

 

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元々は、FRAYがとある経営が傾いたシャツ工場を買収・再建するために立ち上げたブランド。

歴史はFRAYの1961年からと比べて、1991年からと浅い。

ルチア・パシン・ランディ女史が何を思ってpegasoをスタートしたのかはわからないが、どちらも機械縫製+ハンド仕上げ、襟はコレッタイオが作るといった点は同じようで、アメリカ用だからイタリアで買えないということもない。

 

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生地は気持ち良いコットンリネン。

カルロリーバのリシオではないと思うのだが、だとしたらアルモーなのだろうか。

 

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柄合わせが見事だ。

こういう所はボレッリでは手抜きを見かけるので、やっぱり「端正なイタリアドレスシャツ」という地位はFRAYが独占しているように思う。

 

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これはヨークから肩にかけてだが、裏から見た時は「おや?」となったのだが・・・。

 

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やはり抜かりはなかった。

綺麗。

 

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ステッチは当然のごとく24前後で、細かい。

アームホールの縫い幅も、FRAYらしく肩上部分は広めに、脇下部分は狭めに取る構造。

先日、とあるシュミジエにこの仕様について聞いたら、「あまり意味がないです」、と返された。

スタイルにもよるのだろうが、例えば山神シャツレベルでタイトめに着るのであれば個人的には大いに意味があると思う。

この辺りは前振りと同じように、どのようなフィットで着るかにより、重要性が上下するのだろう。

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台襟はやや高め。

コバのステッチ、角度がついたボタンホール、襟羽根の下り角度など、襟を最も繊細な仕事としているFRAYらしい出来。

襟職人(コレッタイオ)はやはり優れている。

以前は、「数名の生き残った職人が~」のような言われようだったが、これだけの会社なのだし、流石にもう跡継ぎを作るなり、ナレッジマネジメントするなりしているのだろう。

襟職人だけで独立して欲しい。

そうしたら襟とカフだけそこに別注してシャツ屋でもやろう。