DANOLIS。

イタリアのカジュアルシャツブランドだ。

少し前はカジュアルシャツの分野でセレクトショップではBaguttaと共に多く見かけたものだったが、最近はベヴィラクアなんかに変わっている。当時から続いているのはデニムディヴィジョンで路線を変えたオリアンくらいか。

サイトに行くとシャツがポコポコっと出てきて、かわいい。

動画もある。

「なんでダノリスって言うかって?言いやすいじゃん」というラフな雰囲気がとてもイタリア人らしい。

動画を見た感じボタンホールもボタン付けも講座で見たJUKIの機械でオートメーション化されていた。これをさらっと見せたり、雰囲気で名前を決めたり、展開しているプレーンなシャツも含めてだが、モダンで大人なシャツ屋だ。

 

そういう銘柄なのもありディティールは難しいことはしていない。

大人は細かいことは気にしない。

大人は言葉に出して、やれどこどこのステッチがどうだとか、どこどこの素材は何百番手で打ち込みが強くとか、角度が・・・とかそういった事は言わない。

マニアックな追及はよろしくない。言葉にするのは粋ではない。雰囲気で伝わる余裕のようなものを纏っていくべきらしい。

これは大ベテランのシャツ屋の意見であり、世界のトップシャツブランドの一つである会社の社長の言葉でもある。

世の中には色々な大人の定義があるものだ。

 

襟型は綺麗だ。

カジュアルな用途を想定されているので台襟の高さはそれほどない。

 

台襟は前に向かって上にあがるタイプではない。

襟羽根も大して曲線があるわけではない、本当に普通のシャツだ。

 

DANOLISの特徴はこのガゼットだろう。

ガゼットと言っていいのかわからないが・・・。

これは目立つので、アウトで着ると気にかかるポイントである。イタリア人からの「アウトで着るなよ」という隠れたメッセージなのか、それとも本当にこれが目に触れることが良いと思ってこのデザインにしているのか、わからない。

 

Special Washedとあるように、このちょうどよい洗い感が個人的には気に入っているため、他の要素は気にかからない。

ただ、夏は着たいシャツが多いのであまり出番がなく、結果として年に数回しか着ないのが困ったポイントでもある。

今年はもう少し着てあげたい。