サーマルと休む

Tシャツの生地を何と呼ぶのか詳しくない。フライスとかメリヤスとかスムース?オールシーズン使えるTシャツ。少しだけぬくもり、というか良い肌当たりが欲しいという時。裏毛ほどの暖かさを求めているのではなく、かといって布帛ほどの硬さでもなく。ちょうどいい肌当たり。それが欲しい。タオル生地?ホコリや汚れが気になる。リブ?少し締め付けが窮屈。もうウールのニットにするか?違う違う、それだと上品すぎる。そういう時にいつもコットンのサーマル、別称ワッフルに手が伸びる。

いろんなサーマルを買ったが、ボンクラのサーマル買った時は2万を超えた割に目指した価値がなく、さすがに痺れた

サーマル。なんとなくほのかにミリタリーを感じる生地。男くささみたいなものを残しながらも快適でもある生地。オダギリジョーが映画で風呂上りにグレーのサーマルを一枚で着ており、サーマルの事を単にアメカジのアイテムと思っていた私はその色気に度肝を抜かれた。

確かにナンバーナインの中期くらいのカットソーが流行った時期があったが、サーマルが最も色気があった気がする。筋骨隆々の人間のサーマルはもちろんワイルドで良いが、そうでなくてもサーマル独自の謎の色気みたいなものがある。

inoue brothersのピマサーマル。もっちり系
インデラミルズ。6.5オンスヘビーコットン。ぎっしり系
gicipi。カリッとしてフワッ系。一番気に入っている

ミリタリーウェアという事もあり、保温性や快適さは申し分がない。元々保温性確保のための凹凸により、肌にベタっと張り付くようなものではないため、湿度が高い季節でも着ていて快適。コットンが主体のため肌触りも良い。アメカジとかでは「どれだけ重いか」「どれだけタフか」の観点で、デニム同様に使い込みを前提として先鋭化している一派もある。バサバサしているのが良いみたいな考えもあるが、あまりそっちの方面は得意ではない。

カットソーメーカーはだいたい作っている
B&Yの名品、10ozサーマル。廉価であることからも、私の冬の部屋着の定番となっている

男性は加齢するとミリタリーに傾倒する習性があると思っており、おじさんがサーマルを着だす理由の一つ。また、単に常に疲れるようになってくるので、動きやすく楽で快適な服を選んだ結果サーマルになるのかもしれない。ロック・グランジの観点で選ぶ人が昔一定数いたような気もするが、もうそんなにいないと思う。

ポリ混だけど生地がいい。この前世田谷にお店出してたけど、ブラームスも長いこと続いてますよね
ブラームスのことを雰囲気イケメンの代表格と思ってる

タイトめの白Tと同様に、筋骨隆々の人の方が似合うと思っている。出自がミリタリーだし。B&Yの10ozは別として、痩せている人が細いサーマル着ると明らかに病人感が出る気がするんですよね。なのでまあ、衆目を忍んでこっそりワッフルにまみれています。

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2件のコメント

  1. mataaさま
    olde homesteaderは最近レーベルがたくさんあってよくわかっていないのですが、概ね気持ちいいですよね。期待できると思います。

  2. olde homesteaderでもサーマル出るようです。
    個人的に期待しております。

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