前回の続きを書く予定だったのだが、衝撃的なニュースだったので急遽、CHOYAについて。
CHOYAが128年の歴史に幕 山喜や尾上繊維に事業譲渡へ
http://www.fashionsnap.com/news/2014-08-06/choya-shirts-128/
日本製の高級シャツの定番と言えば、私にとって老舗はこのブランドだった。
蝶矢シャツ。
山喜は量販店向きだが、今後は山喜が両販路を持つことになるのだろう。
近年は素材開発でも先端を行き、「アポロコット」という綿100%の高い防シワ機能を持つ商品も生産していた。
(結局、オーダーで作ろうとしたがサイズが無く断念した)
実物は見るに至らなかったが、生地の状態では冷蔵保存が必要な、特殊なシロモノらしい。
一般の工場を見た限りでは「ここまで細かい所まで手でやってるのか」という様には恐れ入ったが、
リオビアンコにしろ、そういったこだわりが誇りを支えているのだろう。
袖の芯。
端の強度を高める為にギザギザに切ってある。
日本の歴史あるシャツメーカーがこう消えていくのは虚しいものである。
さて、私がchoyaにお世話になったのはシャツだけではない。
織田城司氏の「シャツの名画座」にも非常にお世話になった。
シャツと人々の生活の歴史を近代~現代の映画を通じて考察するブログ。
「東京物語」や「舞踏会の手帖」、かの「華麗なるギャッツビー」にはじまり、
「喜びも悲しみも幾歳月」や「イルポスティーノ」。
「秋刀魚の味」での国産シャツ発展の流れ、「第三の男」での縞生地の希少性など、
当時の情勢に対する知識をベースにした考察もすばらしい。
特に白シャツについては河毛俊作氏と同様、小津安二郎に触れるのは当然ながら、
「若者のすべて」などを踏まえ、他作品を通じても白シャツの高貴さがいかに歴史に耐えうるか、
自然にわかるように書かれていた。
シャツ以外でも、コットンスーツの由来が植民地視察にあることや、
ドブネズミルックの発祥が50年代のアメリカンスーツスタイルにあることなど、
非常に面白かったのだが・・・。
2014年8月現在、アクセスできない。
消えてしまったのか?
シャツ業界においてはあのような秀逸なブログが無くなるのは損失でしかない。
ここ最近更新がされておらず、織田氏は専ら紳士ブログの方で周遊話を綴っていたが、
更新しなくても構わないのでアーカイブとして公開されることを強く希望する。
bengal
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stockman様
そうです。
本人直筆だと思います。
サルトのブログは以前のスナップばっかりの頃から見ていなかったのですが、
これは面白いですね。ありがとうございます。
読みしめてみようと思います。
ストックマン
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シャツの名画座は手書きで
最後にイラストを書かれてるサイトでしたっけ?
私も一つリンク置いていきます。
http://www.sarto.jp/mens/savile-row-calling/