平野靴店のイタリアンカンフーシューズ、3年目

ほぼ履かない日はないつっかけ。

2019年の夏に買って、3年経った。

素足で革靴履く行為、特にスリッポンを履く行為は昔は抵抗があって、未だにきちんとしたローファーは履けない。履けるように作られているルモックですら抵抗がある。素足が綺麗な人間だったらそんな事は無いのかもしれないが、白スニーカーと同じように妙な自意識に阻まれる。

その点このカンフーシューズは全然アリ。そのための靴みたいな所がある。だから時間は短いが毎日履いた。ワンマイルのお出かけ、ちょっとした外出など。逆に電車に乗るとか遠方に行くときは履いていないので、むしろ履いた時間自体はそんなに無いかもしれない。脱ぎ履きの回数は多い。

踵、めちゃめちゃ踏んだ。良くないね。誇りまみれになってなおカンフーシューズっぽくなると思ったけど、いい加減かわいそうな気もしてきたので、3年間まったくしなかった手入れをついに行おうと思う。

やり過ぎるのが嫌なので軽く汚れ落としして、ブラシしてクリーム塗ったくらい。10分かかってない。結構テカるから良い革使ってるんだろうなと思った。ミネルヴァボックス。

靴の手入れって私は玄関か外でやるので、夏は暑くなるし冬は寒いしみんなどうしてんだろ。玄関とか靴箱に靴を入れないっていう主義の人も結構いるみたいだけど、そんなスペース無いし。そもそも自分の部屋無いし、これからも作る予定無いし。

この調子だとこの靴、まだあと3年はいける。もっともっとズタズタにしていきたい。勝手な先入観だけど、ラーメン屋ハシゴして公園でうらぶれてるキアヌ・リーヴスが履いてそうなイメージまで持っていきたい。そんなん履かないのではって思う人はガンフーとか知らないんだと思う。たぶんリーヴスって生活自体質素だから本物のカンフー・シューズの方を調達しそうだけど。

つっかけとして使っていたフセインチャラヤン×PUMAのスニーカーは5年もたなかったので、そこはクリアしていきたいところだが、軽く超えそうな気がしてきている。結局、こういう「良いとも悪いとも思わない純粋な道具」の側面が強いものは長く付き合う事になるんだよな、と思う。