タイユアタイ。

オリジナルのセッテピエゲタイが有名な、イタリアの名店。クラシコイタリアの銘品が揃う大人のセレクトショップで、日本にも二店舗ほど出店している。

 

まだ加賀健二さんが代表取締役だった頃のオリジナルのシャツ。

工場はナポリらしいのだが、どこに依頼しているのだろう。

 

セッテピエゲタイを持っていないので、本当に似合うかどうかがわからない。

襟の開きはホリゾンタル寄りのワイドで襟羽根が8cm、台襟は3.5cmとイタリアシャツの一般的。襟羽根が先に向かってやや曲線を描いており、綺麗。

余談だが、元代表取締役社長の加賀さん、今はsevenfoldという会社を立ち上げ、KENJI KAGAというブランドをやっている。フィレンツェでハンドメイドでネクタイを作っているらしい。

先日阪急で拝見したが、向こう側が透けて見えるエンブロイダリーが施されており、見事なネクタイであった。

 

ガゼットはヘキサゴン。

前振りは1cm強。肩上の縫い幅は10mm、脇下は8mm。身頃線は4mmで繊細な印象。

釦は白蝶貝に思われるが、根巻はされていない。3mm厚で9cmのやや小ぶりな釦だ。

 

円錐ではないが、大丸の曲線が好ましい。

ちなみに、このストライプ、実はオルタネイトストライプなのだがわかるだろうか?

地味に違う色になっているのがややこしく、結構気に入っている。

 

そしてナポリシャツなのに、肩の柄合わせは忘れていない。

ちなみに剣ボロの柄合わせも完ぺきとは言えないが中々の所である。

この辺を疎かにする高級ナポリシャツは意外に多いので、やはりタイユアタイ、セレクトの審美眼はさすがといったところか。

 

しかしどこが作ってるんだろう。ハンド要素は無さそうなので、ルチアーノロンバルディのマシンラインなのかなとも思ったが判然としない。