ナポリのシャツの達人による、たぶんアメリカのビンテージシャツみたいなものをイメージした柄シャツ。
「加齢だ・・・」とは妻の一言である。
これは先日、コムデギャルソンシャツフォーエバーの花柄のシャツを買った時の一言。昔から小花柄は好きだったのだが、どちらかというと着るよりも見るのが専門だった。LOM、Look Only Memberである。リバティ柄も当然嫌いではない。(あれなんなんだろうね、リバティ柄ってちゃんと安いのは安っぽくて高いのは高級感がある柄になってる構造。単に人気次第なんだろうか)小さい柄ものというのは嫌いではない。
マルジェラのシャツも、手元に残っている3着中、グレーの小花柄、点描柄と柄物が多い。実際全然着ていないのだが、何か呼ばれるものがあるのだろうか。
ところが最近、ついに柄モノ、というか派手目な色や柄に手が伸びる。その様子を見ていた妻によれば加齢による傾向だという。野村沙知代…ってコト!?南無三、私は市井の拗らせギャルソンおじさんになってしまうのか。知った顔でジャックデュランのメガネをかけバーでアートの見方を説教しながらドライマティーニを傾けるような老害にはなりたくない。危機だ。ベンガル危機。
とか思ってたのだが、おじさんを否定して若いつもりでいるのはもっと良くない。それに柄モノを着ると自分の精神が動的な方向に引っ張られるので、最近ひたすらに子育てで疲れてコロナ禍で滅入っている自分にとっては助かる。
思えば柄モノはいつも少数家にあり、部屋着に使用されることが多かった。ところがある在宅勤務の時に着て仕事をしてみた所、緊張感がバランス良くゆるみ適度にリラックスした状態で仕事を進められた為、「これは」と思った。スウェットとかカットソーではダルくなってしまいダメで、柄シャツだとちょうど良い。個人的な発見である。
(サルバトーレピッコロはそもそも生地が割と柔らかいものが多いので、それもあるのかもしれない)
このシャツ、タグに「-SANFORIZED-」ってわざわざ書いてある事やその柄から、ビンテージを模してると思われる。ビンテージが好きな人からしたら「ダッサ」と思ってしまうのではないだろうか。ワナビーに見えるというか。ただ自分は全くその分野に疎いので何も感じない。無知は幸福。まだモーフィアスから赤いカプセルを受け取っていない。
模しているのに普通にサルバトーレピッコロらしく手縫いを使うし、細部が繊細に出来ていて上品だし、いつものごとくカフが角切になってるの以外は良いんじゃかろうか。で、これ何柄なのか?ボタニカル?タイシノブクニか?
ANSNAMの短パンに合わせたいので2月に上がるはずだったオーダーの連絡を待っているのだが、今は消えてる「生産状況こんなんでーす」と書いてあったリストに生産してる旨が書いて無かった。果たして今年履けるのだろうか。
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