英国シャツシリーズの開始…はまだである。
それは最後にしようと思う。
それが終わったらシャツ紹介も一区切りしよう。
さて。
話題の。
デザイナー・阿部潤一と聞いてもピンとこなかったのが2003年。
その時は自分の頭の中では「PPCM」というブランドの、
母体となる会社、マウスデザインプロダクションの阿部さんです、といわれればわかる程度。
ああ、あの文化チームのPPCMの一人か!くらい。
誰が何をやっていたかは具体的には知らない。
ちなみにPPCMはデザインが面白くて、とても良かった。
ダウンジャケットも擦り切れるまで着た位。
今、他のメンバーはというと。
森田さんは今はカットソーで有名なドッツ・ウェアをやっている。
渡辺さんはAITCHというブランド(見たことがないのでわからない)。
曽我さんは不明(っていうかデザイナーじゃない)。
その中で阿部さんだけが突き抜けた。
04年に解散後すぐにkolorを立ち上げ、
09年には南青山に店を作り、
11年にはパリコレ進出。
一方でギャルソンでパタンナーをしていたsacaiの現デザイナーと結婚、
その後97年に子供をもうけている。
しかもその後、その奥さんがデザインするsacaiは2011年には店を作りパリコレにも進出。
嗚呼、恐るべき阿部家のデザイナーライフ。
そんな「素材の魔術師」と言われるkolorの素材にこだわったシャツがこちら。
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ベージュとブロンズの中間みたいなアースカラー。
細身で小襟。
8ボタン。
そして、丈夫でハリがある素材。
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著作権についてのタグの表示。
ユーモアだろうか、それとも「コピーできんならやってみろよ」という意気込みなのだろうか。
最初は面白かったなぁ。
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これだけ小さいと、立ち襟にしても違和感が無いので良い。
kolorはなぜか猫目ボタンを良く見る気がするが、
個人的にはあまり好きではない。
50sがデザインソースなのだろうか?
それともアーミーを意識しているのか。
ヴィンテージは疎いのでわからない。
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サイドプリーツを取っておいて、
バックダーツを入れるとはどういうことだと最初思った。
腕周りの可動をしやすくしておいて、
一方で脇下を絞ろうということだろうか。
ふうむ。
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ロゴ。
裾になんで入れちゃったかな…。
これはいただけないと思うのだが…。
8ボタンだけどタックアウト前提の短い着丈。
せめて同色ステッチが良かった。
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この辺をスクエアカットにしないのはとてもkolorらしいなと思った。
サイジング、シルエット等のコンパクトで小奇麗な部分と、
柔らかい印象のカッティングや色・素材がうまくバランスされているのが、
kolorらしさだと思う。
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袖長いし、細いし、ステッチは直線的で生真面目だし、
そしてなにより独特の素材感がとても気に入っている。
ハリとコシがあって、讃岐うどんを食べているよう。
・・・なんか違うな。
讃岐うどんなら丸香がいいすよ。
女の子可愛くて。
・・・なんか違うって。