メーカーズシャツ鎌倉が2009年ごろから、
新疆綿の300番手の糸を使ってシャツを作っている。
240番手双糸というのがそれまで最高級の細い糸だったはずなのだが、
それの上を行っている。
ただ一つわからないのが、300番手4本撚りってどういうことだ?
300番手4子糸っていうことだろうか?
すると太さとしては75番手と同じ?
既製品は10000円とちょっと。
オーダーは18000円程度。
オーダーではボディサイズを36.37…という単位から選び、
そこからネックサイズ・裄丈を個別に変更、調整できるパターンオーダー。
襟型やダブルカフス・クレリックなどのオプションも選択でき、
パターンオーダーにしては結構融通が利くタイプだ。

販売員は「ぜひ下に何も着ないで着てください!」と言っていたが、
無理。
青は汗染み気になります。
でも確かにさわり心地はすごい。
触感で感じる解像度が圧倒的に高い。

見事なまでの艶。
カルロ・リーバだかアルモだかでこんな艶のシャツを見たが、
それに比肩するぬめり感。



生地のほかはふつうの鎌倉シャツと同じ。

でも…あれ、縫製はこんなに細かかっただろうか。
ためしに襟を数えたら1cmで10針だった。
鎌倉シャツと違う、Tex teq独自の工程なのだろうか?
Tex Teqは鎌倉シャツのハイエンドラインで、
トラウザーとかジャケットとか手広く作っているライン。
広尾に店がある。
シャツはハンドメイドで15000円位で出している。
マニカカミーチャとか袖のギャザーとか、ハンド技巧がつまっている。
まあ、ムーシェもないし、見たところハンドで何かしているわけでもない。
気のせいか。
もともと鎌倉シャツ縫製ピッチは凄かったと。
っていうか、福島のリオ・ビアンコがすごいのか?

鎌倉シャツと同じくシワが中々取れませんが、
着心地は素晴らしいし、色々あって大切に着ています。
そして、シャツとのかかわりが長い人には突っ込まれます。
そのブロード生地どこの?と。
以前、ある店の店長は「ブロードシャツは生地の善し悪しが最もわかりやすい」
と言っていましたが、その通りだと思います。
まあブロードシャツの光沢で人の足元を見るような店なんて、
ご縁が無いと思うのでいいのですが。