ゴールド・エクスペリエンスと言いたいところをグッと押さえて腹の中。
タイ人アイドルやボクサーなど、芸能人をプロデュースする謎の大阪の会社が運営するオーダー屋。
スーツもやっているけれど、シャツ。
結論から言うと、生地は普通~やや悪だが、サイズフェチの方には向いているかもしれない。
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これはちょっとした試みで、肩幅をかなり狭めにし、そしてナポリっぽいカッタウェイにした。
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丁寧、とは言えないような・・・。
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仕様は細かく指定できる。襟腰高さ補正やステッチ幅、カフに襟にポケットにテールに前立て、バックスタイルなどなど。
採寸は細かく、ネックサイズとボディスタイルを選んだ後、
肩幅、バスト、アーム、ウェスト、ヒップ、着丈、加えて袖丈とカフス周りを左右個別に設定できる。
受付から25日後に発送連絡があった。
価格は7000円程度で、ここまで指定できてしっかりした日本縫製なら、
後述のOriginal Stitchはさておき、まあ良いのでは。
問題は生地と襟型。
到着時、生地は糊付けされていたのだが、妙なシミ(糊?)が縁に付着しており、ケミカルな印象。
洗うと少しバサバサ感が出た。
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ちょっと調子に乗った襟型だが、これはこれでノーネクタイでも行けるので便利。
さて、余談。
オンラインオーダーシャツと言うと最近Original StitchとLaFabricをよく見る。
Original Stitchの方が販促をグイグイしている印象。
Original Stitchは初回ならキャンペーンだかで7000円弱。
身長体重でオートサイズ寸法もできるが、個別寸法箇所は首・バスト・ウエスト・着丈・肩幅、すそ周り(ヒップ)上腕周り(アーム)、袖丈左右・カフ周り。
襟型やポケット、ボタン、襟芯などオプションはさして変わらない。
長野県で生産、納期は3週間。
特徴は、デザインコンシャスなシャツがメインな所。
ボタンの色の種類や一部の生地変更、袖裏や襟裏、前立ての裏などを追加で生地替え可能。
生地もギャラクシーやペイズリーなど、大分ハデな柄までそろっている。
加えて、30日間無料交換保障は強い。
ファーストオーダーは基本的に試し刷りみたいなものだし。
また、「デザイナーシャツ」はデザインをカスタマーが行い、別のカスタマーがそれを選択するというC2Cプラットフォーム。
12%のロイヤリティが製作側に入るようで、面白いこころみ。
母体はITベンチャーの会社であるあたりがなるほどと思わせる。
個人的には、こういうあざといシャツは苦手だし販促バンバンなので敬遠している。
一方のLaFabricはメンズオーダー専門オンライン。
こちらはプライスラインが決まっているが、6800円のものが化繊混紡。
9800円クラスから綿100をよく見るので、ちょっと高いかなという印象。
採寸箇所は似たものだが、生地の選択肢はやや少なく、デザインの自由性も少し下がる。
オプションは充実しており、貝ボタン設定や裏地切り替えなど。
しかし、スタイリッシュなページデザインで非常に使いやすく、わかりやすい。
かなりUIが考えられているなと感じた。
採寸の入力も入力時に動画のガイドが入り、わかりやすい。
出張採寸もやり店舗でも採寸可能。
納期は一ヶ月。
母体はファッション関連の会社であり、ファウンダーはパリコレとかにいっていたらしい、メルカリの人。
個人的にはUIも好きだし利用したいのだが、この妙な高さに抵抗がある。
何にせよ、こういった形でオンラインオーダーがたくさん出てきたのはIoT隆盛の流れなのだろうか。
これらは、どちらも「採寸データが工場に送られ、生産ラインが自動稼動する」というイメージが浮かぶ。
第四次産業革命、通称Industry4.0。
シャツ工場がハーレーダビッドソンの完全無人工場のようになるまで、時間の問題だろう。