Paul&Joeでもミニマリズム特集でも紹介できなかったこぼれ役。
フレンチシックのアーペーセー。
中学くらいの時にこれを「エーピーシー」と読む奴は即座にdisられた。
誌面とかにこのロゴが出ると、みんな揃って我先にと「アーペーセー!アーペーセー!」とのたまう。
発音できること自体がかっこいい、的な。若気の至りって恐ろしいな。
フランスのシックなブランドといえばこの価格帯ではアニエス、リキエルが思い浮かぶ。
リキエルは大人っぽいので当時はスルーしていた。
アニエスは高校生のころおしゃれな友人Hが時計とかを持っていて、
「トカゲを胸につけているのはおしゃれなんだな」と思ったのを覚えている。
発色のよいサックスブルーにベージュのボタン、タイニーカラー。
APCのこのバランスにはいつも唸る。
ドメスティックでは到達できないとすら思わされる。
ただ、APCは品質の賛否が取り沙汰されてて、自分も注意している。
縫製とかは元より、オイルの加工とかが適当すぎるとの声を良く聞く。
このアイテムに限っていえば縫製は普通。ただ、褪色が早い気がする。
以前、染色堅牢度についてネットファッション界の重鎮にご教授賜った事があったが、
ヨーロッパのブランドの発色のよさに日本が勝てないのは、
ひとつには日本の染色堅牢度試験においてJIS規格が国際基準より厳しく設定されているからだという。
さらに消費者のクレームに弱い日本のメーカーの性格も加わって、
色の制限というのはかなり厳しいのかもしれない。
あとはドドメ系の色がメインになりやすかった国、というのもある。
湿気が多い日本には、ドドメ系の類似色が多いからだとか。
ya
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腕が長いし、ちょっと大きいんだよね…。