リネン(綿麻)タオルの比較 TOUCH、フランジュール、リネンワッフル

寝具はカシミヤ、衣類もカシミヤ、ならバス・トイレタリーはどうなのか?と思った所でタオルの比較。なんでそんな事を?同じ布なら「使う布」を細かく見てみたかったからである。

左からnotPERFECTLINEN、FRANCJOUR、TOUCH

比較対象は以下。

結論、フランジュールが一番良くて通年使える。夏はリネン100%タオルもありっちゃあり、以上。

TOUCH シャリっとリッチ麻綿リバーシブル バスタオル

見た目はパイルの背が高いタオル

世界に誇る内野株式会社の高級ライン、TOUCHの商品ラインナップの一つ。ヒルズに店舗が出来た時は、シーアイランドコットンのタオルを触っては帰り触っては帰った。結局買わなかったのでただの気持ち悪い迷惑なオタクである。ごめんなさい。

麻混とあるが正確には苧麻、ラミーである。リネンたる亜麻ではない。かといってざらりとしているかと言えば、そこは内野株式会社、うまくコットンの肌当たりの良さを出してバランスを取っている。

掴むとループ一つ一つがしっかりとコシがある触感なので、一瞬ゴワっとするが、肌ざわりは良いので優しい稲穂にまみれるみたいな感覚

吸水性だとこの3つの中で一番では。高いループのせいで生地に厚みがあるように感じられるからかもしれない。水をストックするスペースが多く感じる。実際、キッチンのハンドタオルとして使う事が多い。

ホテルライクタオルのような、厚め・大きめのタオルのようなリッチな見た目でありながら、その実はパイル高で嵩が増しているだけなので、手に持つと軽い。虚無。しかも一瞬ざりっとする。正統派高級タオルとはちょっと異なるダークホース。おもしれータオル…

少しsasawashiのタオルに似た意外さかとも思ったが、見た目のリッチさはこちらに軍配。

FRANCJOUR オリジナルタオル GRÂCE

普通のタオルの見た目だが、少し光沢があるように見える

バス・トイレタリー・リビング用品の欧州高級品セレクトショップ、フランジュールのオリジナルタオル。このシリーズは「グラース」と読む。このタオルは昔から好きで二子玉川に店舗がある時は何度か買い足して使っていた。ちなみにここでゴリ推しされていたアスティエは買っていない。

打ち込みが割としっかりしており、個人的には好感が持てる。リネンの感触、吸水性が少し感じられる

三つの中では最も使いやすい。季節を問わないだろうし、フェイスタオルでもバスタオルでもなんでもござれ。しっかりしたタオルなんだけど地味に光沢があって見栄えも良い。拭った感じはコットン感が強いんだけど、水分の吸い具合にリネンを感じる。蒸散も心なしか早い、気がする。

このタオルについてはもう特に書くことがないんだけど、昔のフランジュールの店員さんはリネン狂みたいなのが一定数居て好きだった。ガチのホワイトリネン信奉者とか、ローフードと硬水のみで暮らす人とか。ヤバかったもん、(ペロションを指して)「うちは客用で4セットあります」の人とか。なんですか多摩違いの川らへんの有閑マダムですか。硬水で洗濯するからって、コーントレックスはこはこはこ買いするのか。

notPERFECTLINEN リネンワッフルタオル

リネンの大判の布。とにかく早く乾くし清潔感がある

このメーカーを知らない。リネン100%って探してもテーブルランナー的なものが多く、身体を拭くためのタオルとして売られている物は多くは無かったので、楽天だかなんだかで見つけたこれを買ってみた。

ループが付いており、S字フックに吊るすと丁寧な暮らしの人っぽい

ワッフルタオルはそもそも嫌い(気のせいかもしれないけど汚れ落ちが悪くないか?)だが、リネンなので許せたというギリギリのアイテム。とにかく乾燥が早く、硬めなので容赦なく洗える。

文句をつけるとすると、ボディタオルとしてはやっぱりザリッとする感触が強い。いわば塩対応、デレは無い。SSはその強めの摩擦感を清潔感として脳内変換して前向きにとらえてきたが、やはりAWともなるとミャンマーの修行僧のイメージが一瞬よぎる程には辛い気持ちになる。ま、でもそのギリギリの所を目指した結果、ワッフルになったんだろうとは思う。良い妥協点。

結局はまあグラースになるんだけど、色々と気になるものはまだある。帝国繊維がやってて今どうなってるか聞かないハードマンのリネンパイルに、オンワード樫山が最近やっているエシャペというブランドのシグネチャーとか。まあ、タオルなんてそんなに掘るものがあるわけではない。

タオル、あまり惹かれない。なぜ洋服のジャンルの布と違って面白くないのか。着られないから、というのもあるが、これは「目への快さがないから」だと理解した。機能アイテムなのだから、パイルの有無や高さ、起毛感など、何度も洗われて拭われても従来の機能を問題なく発揮できるように設計されている。そのためテクスチャーが一定の範囲に収まるし、見た目の表現にも制限がある。極端にデカく極彩色にしたタオルなどは無いし、複数回染めとダメージ加工を施したタオルも無い。ロータスとシルクを手で紡いだタオルも無いし、(個人的に意外だったが)メリノウール混のタオルも無い。カシミヤ混はあるがセーブルカシミヤ混は無い。

タオル業者さん、言いたいことはわかりますか。もっと全力でかかってこい!俺が受け止めてやるから!地方の組合が保証した基準なんてどうでもいいから!

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3件のコメント

  1. SAさま
    触ったことはありますが、特に響きませんでした。

  2. Ikeuchi Organicとか試してみて欲しいです

1件のピンバック

  1. 購買報告2023 | シャツと休む

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