記念すべき50回目をどのシャツにしようかと思ったのだけど、
やっぱり思い入れとしてはLOLOかなぁ、と思った。

LOLOは95年からあるショップ。
当初はフランスの古着を扱っていたらしい。
高校生の頃に雑誌で目にするたび、
気になっては「オトナすぎる」と敬遠していた。
大学生でようやく買ったものの、
なんだか自分がおいついていないような気がして、
家の周囲でしか着れなかった。
そんな服はヨウジとLOLOくらいだった。
最近ようやく自分がおいついてきた気がする。

これはLS-3といって、LOLOを代表する定番のプルオーバーシャツ。
着て成立するシャツなので、うまく撮れない。
街中でよく着ている人を見かけるが、
どの人もお洒落に着こなしている。
どんなシャツかはデザイナーの合田一生さんのブログに全部書いてある。
昔はじめて京都に行った時にこのシャツを何気無く着たのだが、
見た目はタイトじゃないのにタイトな感じでフィットし、
それなのに緊張感が無く、適度に色気があるこのシャツが、
不思議でしょうがなかった。
でかい衝撃を受けたわけでもなく、その時は買わなかったのだが、
それから長い間、どんな服を見てもLOLOが忘れられなかった。
これって恋じゃないですか。
しかも手に入れといて、自分ではまだ無理だとか思って敬遠しちゃうとか。
これって恋じゃないですか!
どんだけオトナのお姉さん捕まえたつもりなんだよと。
自分にとって、憧れの女優なみのインパクトだった。
いや、1万3000円くらいで永作博美は買えないけどさ。

前も述べたようにカフが短いと腕まくりしやすい。
ひょっとして最初にこれをやったのはこのシャツなんじゃないだろうか。

この襟のバランス。
ボタンを開いても閉じても、どっちでも成立するこの綺麗なバランスが、
自分は素直に凄いと思った。
本当に、着た時の不思議な感じは面白い。
肩肘をはってないのにゆるい感じなのに、抜けすぎず、そのバランスが絶妙。
間違って買っちゃっても高くはないので、ぜひ着るだけ着てみてほしい。