
3年ぶりに伺ったアトリエでは、大ぶりな機械の設備が増えており、やはりこの人本気なんだな…。気迫を感じた。
前回の記事でちらりとあったウルトラスエードのウエスタンシャツを作ろう、と採寸までしたものの、私が死蔵していた生地が納屋で汚損しており断念。結局王道の白生地に。

「いろいろと試行錯誤するうちに自分でも全く別物と思えるくらいアップデートしていて、前回の採寸とか使えるか微妙なので…」と言っていたのだが、本当に色んな所が変わっており進化の途上を思わせる。



変わってないなと思ったのはボタンとボタンホールの向きの仕様くらいで、それ以外はより洗練されているか、より異端になっているかという方向性。襟と手縫いへのこだわりは健在で、それに加えて肩回りのつくりがまた特殊なつくりになっており、よりエルゴノミカルな印象が加わっている。



最近はスーツも縫っているが、この肩回りも見える想定で作られているものではないかもしれない。




ちなみに、襟裏にステッチがあってこれは一体…?と思ったが、確か当時伺った際に「八刺しってあるじゃないですか、テーラーカラーの…」といったような説明があった。もはや私の理解の範疇を遥かに超えた宇宙の話であった。八刺しはビスポークスーツの大変であるが優美なテーラーカラ―をつくる工程として有名だけど、いや、これ、シャツよ?シャツの襟よ?ターンブルアッサーの副社長が肩をすくめる姿が目に浮かぶ。
一方、今まで洗濯後に襟を整えづらかった問題もきっちり解決されていて、縫製も細く均一だし、洗練と異端がここまで同居しているシャツって無いだろうな、と思った。

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