オブジェのご紹介です。
履かずに見ていた方が効用として大きい、J.M.Westonのサイドゴアブーツ。
買った理由は色々あった。
1、適当に履ける楽な革靴が欲しい
2、黒スーツにこれを履いてモッズっぽいのをやりたかった
3、良い革じゃん
ゴルフもストレートチップもめちゃ調子良いのでウエストンを信頼しきっていた。
さて、「サイドゴアは楽な靴」と考えていた私は昔確かにいた。その頃の私が目の前に居たら、「アルチザンの経験をクラシックに求めるのは火傷するからやめろ」と言いたい。sakとは違うのだよ、sakとは!
ゴルフと同じサイズを履いたら、踵がフィットしない。ワイズを下げると幅に痛みを感じる。じゃあ、とハーフサイズ下げるとちょうどフィットする。特に踵の部分が。そのためにこのサイズを選んだ。店員も言っていた、「フィットが一番ですね。ああ、徐々に履くの楽になるんで大丈夫です」
これが間違いだった。そもそもウエストンのクラシックラインのラストは私の足型に合う確率が低い。そういえばトゥモローランドの店員も、「日本人の一般的な足型とは全然違うけど、綺麗だから。だから履いてますね」と言っていた。あーはいはいそういうのね。ファッションあるある、やせ我慢の島国ド根性ダンディズムは大事よね。
ところで、ビートルズが履いていた、という情報をたまに雑誌やネットで見かける。私は疑っている。イギリスのアイドルバンドがフランス製の高級サイドゴアブーツを買う理由がどこにあるんだ。イギリスの靴を履け。ていうか多分履いてたのはイギリスの靴だろ。1960年代?ノーザンプトンとか元気そうじゃん。この話の出所が良くわからないのだが、もし知っている人がいたら教えて欲しい。検証したい。
5年たった今、全然履いてない。履くのも脱ぐのも大変面倒くさい。履きやすくなった頃が楽しみとか言ってた私は何処へ。未だにツリーを外すのに1分、脱ぎ履きに1分はかかる。履く時は良いんだけど、自分のライフスタイル上、特に帰宅時は一刻を争う事態になっている事が多いため、脱ぐのに時間と体力がかかる靴は命取りとなる。今は子供もいるので、いっそう緊急性は高い。子供と出かける時に靴で一苦労している暇はない。シューツリーを出し入れする隙を突いて、奴らはドアに挟まったり、後頭部から地面に突き刺さったり、油断すればすぐ死を目指す。他界他界。
リスクは我が家のみならずである。毎朝保育園に送迎に行っているが、これを履いていったら、保育園の玄関で脱いでいる間に数件の器物損壊事案をこさえる自信がある。加えて我が子は重要文書・重要書類がたまらなく好きなので、園の重要文書が掲示されている所に放てば即座に棄損しにかかる。前科無数。
そのため納戸の奥で死んでいる。きれいな顔してるだろ。ウソみたいだろ。死んでるんだぜ。それで。
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