BREUERと言えばネクタイでしょ?
という印象がほとんどの意見だと思う。
ブリューワー。
パリのネクタイブランドで、ストライプタイがリバース(ノの字)なのが有名。
ネクタイはアメトラの服装に合うという。
ブランド自体はベルエポック(19c末)に生まれているので、
パリっぽい華やかな色柄のネクタイもある。
ここの柄は派手でも「ふしだら」という印象は無く、軽快。
こういうのがエスプリというのだろう。
イギリスのドレイクスや、イタリアのマリネッラやジャネッリ
ネクタイブランドは、拡大しようとすればシャツに行く。
日本のフェアファクスもネクタイ発。
ネクタイからして一番身近なものがシャツなので、当然の流れか。
ではご紹介。
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青のストライプシャツ。
綿100。セミワイドカラー。
袖は太めである。
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素っ気ないタグ。
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個人的に襟型がとても気に入っている。
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何の変哲もないセミワイドなのだが、恐らく何かがある。
この立ち襟部分の曲線か?カラーの首回りの曲線か?
とあるパタンナーさんが「襟腰のフォルムを選択する際に重視する」と言っており、
驚嘆した。
目立たないがその部分が粗雑であれば全体の印象がスポイルされる部分として、
襟腰のフォルムというのは最も大事な部分だと思ったのだ。
このシャツが良いかどうかはともかく。
FRAY並にスーツにおさまりがよく、気に入っている。
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カフの円錐仕上げはやっておりません。
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袖の後付け・前振りもしておりません。
このシャツではないのだが、同ブランドのシャツを以前見ていた時、
コンストラクションヨーク仕上げのものがあったのだ。
なぜそこでわざわざその仕様にしたのかはわからなかった。
しかし以降、ジャネッリ然り、私はネクタイブランドとて侮ってはならぬと思うようになった。
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ムーシェはきちんと縫われている。
うん、手は抜かれていない。
ネクタイに凝る所は相応のシャツを作るのだろうか。
いつかマリネッラにのシャツを羽織ってみたいものだ。