場所は原宿、ノースフェイス。
新世代タンパク質素材の実用化へ向けた第一歩: THE NORTH FACEで開発したプロトタイプ「MOON PARKA」を発表
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QMONOS。
クモノス。
数年前まで夢の素材と言われていたものの一つ、クモ糸。
ケブラー49という防弾チョッキにも使われる化学繊維の数倍の強度を持ち、鋼鉄よりはるかに硬い。
同時に柔軟でもある、そんな最強の素材。
それを用いて作られたのがこの、ムーンパーカ。
販売はされておらず、プロトタイプのみだが、もう実物が目の前にある、その事態が素晴らしい。
さて、でもこれってタンパク質だそうだ。
タンパク質と言えば獣毛である。
あれ?耐光性は大丈夫なの?
一昔前まで最強だった20世紀の繊維ケブラー、それも紫外線劣化があった。
しかも海水に弱い。
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これは実家に置いてきたダナーのケブラー2(廃盤)。
履き心地が悪いのでもう履いていない。
さて、原宿のノースフェイスで展示されているQMONOSを使ったパーカ、
当然触れるんだろうなあ、ガンガン耐光性とか聞いちゃおうかなぁと思いながら浮き足立って見に行った。
完全にガラスの向こう側だった。
店員に2回聞いちゃったよね。
「え、これ触れないんですか?」
「そうですね、販売していないので。」
「出してもらうとか」
無理スネ(食い気味)」
もうなんなの。
なんの展示なの。
素材展示で触れないとかあるの。
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タンパク質繊維の生成り色。
触れなかったのでわからないが、見た感じバリスティックナイロンな感じはある。
どれだけ弾性があるかを実感したかったのだが残念である。
最強の素材と言われるとどうしても気になる。
しかし、小売で出てきた時は恐らくそれはもう高価なものだろう。
そういえば。
もっと安くて、比較的手に入りやすく、ブランド名轟く素材がある。
その名をTenara、テナラと言う。
メーカーはゴアテックス。
科学的にはPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)。
通称、テフロン。
フライパンの加工に使われるアレである。
以前紹介した、これ
実はこの糸、温度変化などどこ吹く風、紫外線劣化もほとんどなく、またサーファー用のアクセサリだから海水にも強い。
そもそも、テント用の縫製糸として使われるものだから、強度も耐候性も耐薬品性も抜群。
もちろん売ってる。かなり太い。
さあ、役者はそろった。
道は見えた。
QMONOSの生地を入手し、それをレーザーでカットして、Tenaraの糸で丸縫い。
最強のシャツの誕生である。
Ten-C?ハァ?

男は黙ってオーバースペック。
言ってみたかっただけで、本は持ってるしよく読んだけど、
オーバースペックに興味はない。
もう、全然。
全然興味ない。