鞄が欲しい。

という名著があるのだが、今まさに自分がその状態に陥っており収拾がつかない。
9.jpg
土屋鞄のごっつり重いトートは気に入ってガシガシ使っており、今の所活用頻度もタフさも便利さもずば抜けて一番である。
100人乗っても大丈夫だろうし、象が踏んでも壊れない筆箱クラスだろう。
国産のものであること、天然素材であること、ハンドルと本体は一体ではないことなど、
鞄選びには色々と基準があり、毎度長い時間をかけて鞄を探している。
そんなことをしているから貴様は伴侶を見つけられずに板橋区の集団住宅1LDK角部屋日当たりヨシの中で五月にウェットな即身仏になるのだと言われたこともあるが、拘りを捨てる位なら無印のナイロントートでいい。
L.E.D BITESという落としどころを見つけたのは遥か昔であり、さとうみつお氏が抜けた時のエグザイルの選考に落ちた渋谷のガイアがデザイナーやってるんじゃないかっていうギトギトしたJソウルぶりには本当に落胆した。
なぜこんなに面倒な基準が湧いてきたのかは私にもわからない。
感性でコーネリアンタウラスバイダイスケイワナガをさらっと携えクラブの夜を彩る激しめツーブロックの人々さながら、
時折、脳内でウシジマ君に出てくる楽園クンから「もっとフワフワ生きろ!」と蓋然性の高い助言をいただくも、納得できず。
然らば「なければ自分で・・・」と財力に物を言わせて先に挙げた古山さんのようにFugeeでオーダーして半年間「ぐるぐるもんじゃ」のみで食をつなぐことなど欠食児童にできるわけが無く。(以前は2か月で体調不良となり敗退)
かくして旅の友となる鞄を探す旅が続く。
ああ、鞄が欲しい。
ギザ欲しい。