購買報告 2019

「えー…またベストバイやるの?いい歳した大人がベストバイベストバイって…恥ずかしいからやめてよ…。」

と妻に「俺の買い物を見よ」という大層気持ちが悪い自意識を諌められる。振り返ってみると2012からやってるベストバイ、当時ベストだったのが捨ててたり全く使ってなかったりして話にならない。だからもうベストバイとかじゃない。買った報告でいい。どうせ来年になったら使ってない。シャツと買い物は儚い。人生は短い。人は皆死ぬ。お前も俺も塵芥。

えっなに結局書くの?その自意識はいいの?そりゃおめえ大海は芥を選ばないっていうだろう。ゴミがゴミゴミ喚いても誰も気にしやしねえよ。

SPENCE BRYSON TROPICAL “SHERGAR” Bespoke Jacket

SPENCE BRYSONのアイリッシュリネン。深緑。色名は「シャーガー」。 種牡馬価が40億円超レベルのため誘拐、行方不明となった名馬。彼が生まれ育ったアイルランド、そのシンボルカラーの緑よりも深い緑だ。馬の毛色に緑なんてあったか?まさかみどりのマキバオー?

ヘビーオンスのアイリッシュリネン。コシと厚みはある程度ある。市場では年々軽い生地が求められるようになり、重い生地は減少していっている。スペンスブライソンもヘビーリネンのシリーズがどんどん目付が軽くなっていっている。少し前まであった400gのtyroneももう見かけなくなった。このまま名馬さながら行方不明とな…るわけないよね。重い生地好きなビスポークオタ多いし。

で、どこでだ?これはオープンにはされていない所。っていうか下の写真で判断してくれ。わかれ。

SONY WH-1000XM3

EARIN M-2ってベストバイであったんだけどマジでひどいこと言ってたな俺は。それをまるごと紛失したのを嘆いていた所、誕生日に妻からもらった。

ノイズキャンセリング機能どんなもんやねん、と思ってヘッドフォンで体験した時はヘッドフォンの音響の良さや遮音性もあり驚いた。そのイヤホン版。やや個体がデカいのでしっかり押し込まないとずり落ちる事がある、タッチ操作である、それ以外は満点。音質はM-2よりも低音や輪郭がはっきりしているし十分。質感も申し分ないしノイズキャンセルもしっかり効く。バッテリーに至っては切れたことがない。今のところ混線で途切れた経験もない。

この分野は本当に技術革新が目覚ましい。あとはいかに小型化が進むか。ソニーさん今後ともよろしく。

ANSNAM MODELIST unReversible Zip Blouson

強いパタンナーと、強いデザイナーがタッグを組んだ。その第二作。メーター4万円の謎の絹や、何らかの角を削りだした釦など狂った副資材に加え、静かに美しく落ちるパターン。ANSNAMのサイトでは「まさに、一般社会に紛れ込む変態。」と評されていたが、書いてるあなたもそうなのでは…?と10人が10人思っただろう。

パッと見は普通のブルゾンだし注視しなければ何とも思わない。だからこそ一般社会にも紛れ込める。

Sonos One

プリメインアンプとアナログスピーカー2台のスペースだったのが、スピーカー1台よりも小さい音響装置に代わった。スペースだけではない。スマートスピーカーに変えた事で、まず同時期に来たテレビ(androidTV)が声で操作可能に。またリビングの電球を「TP Link KASA スマートランプ」に変えたことで照明も1%~100%で声で指定できるようになった。声で操作できるというのは育児環境において重要で、おむつ替えや授乳はもとより、バウンサーやハイローチェアを揺らす時でも片手が塞がる。それをしながら食事したりなんだったりという状況なので、声で操作できるというのはとてもありがたい。何よりechoほかスマートスピーカーより断然音が良いし見た目がスマート。(Apple のHomepodだけが同じかそれ以上に音が良かったが、iPhoneかiPadが無いとまるで役に立たないという酷い仕様で断念)

Carl Hansen CH24 Yチェア

昨年、デンマークを代表する家具デザイナー、ハンス・ウェグナーの展示を見に行った。彼が1950年に開発した4つのデザインのうち、今も椅子の名作と言われ、売れ続けているのがCH24、通称「Yチェア」である。実用的であるのはもちろん、何より、ずっと眺めていられる。名だたる椅子を試した。似ている所でmaruniのHIROSHIMA、飛騨産業、アルフレックス。他にもトーネット、MAGIS、アルテックなどなど。でも。選ばれたのは、Yチェアでした。決定的だったのはペーパーコードの座り心地。寒い日でも冷たくない。僅かにフィットし、しっかり支える。ぎっしり編まれた感じが眼福。

当然ビーチ材でソープフィニッシュ。機能性を考えるとオークのオイルの方が対汚性、耐久性が優れているのかもしれない。でも見た感じどう考えてもビーチ材のソープ仕上げの方がカッコいいだろ。と思って迷わずビーチソープ。わりとHIROSHIMAと迷ったけど、ペーパーコードの他ひじ掛けの先端部分下が空いているのが良い。この為に座ったまま身体を斜め前に向けても、足が椅子の前足の上を通過する事が出来るので、身体が捩れる事もない。この辺りはスムースな生活環境を意識して作られているな、と感心した。

普段は注視する事がないが、一度じっくり見てみると美しいな、と飽きないで見ていられる。こういう事言ってる人めっちゃ気持ち悪くないか。俺だよ。完成度が高いデザインって何のことだかよくわかんないなって思ってたけどああこういうのを言うのかなって思いかけていやいやおかしいだろなんだよ「完成度」って高い低いってサグラダ・ファミリア以外に形容で使うのは意味不明で無理があるだろと思い故にYチェアのデザインは「明治おいしい牛乳」って感じだねって事にする。

以上、服は2点。服好きだとプレイ時間(服を物色し比較し調査する時間)が長くなるし、良いと思って買った服に不満点が出てくるしなんだろ、これ病気だってのはわかってんだけど、あー辛い、辛いなー、なんつってる間に年明けっすよ(笑)あ~あ、服好きの辛いとこね、これ。おやすみなさい2019年。

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5件のコメント

  1. 楽しみだなんてそんな恐れ多いです。ベストは決められないですね。2019年の新譜でよく聴いた音楽って事で言うと。

    The Undivided Five / AWVFTS
    Retronyms / Carlos Cipa
    〜〜〜 / Ana Roxanne
    DSVII / M83
    It Should Be Us / Andy Stott

    単曲では他にbatuのStatin(dub ver)、べスギボンズの悲歌のシンフォニー、Jai paulのシングルを聴いてました。BECKのアルバムも好きだけどまだ充分に聴けてません。

  2. 毎回拝見させていただいてます。
    できればベスト曲を選出していただきたいです。
    毎年楽しみにしているので・・・

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